彩の国いきがい大学東松山学園
平成25年度28期課題学習発表・美術工芸科A班
比企の橋10選を描く
T・「比企の橋10選を描く」選定までの経緯;2月20日〜4月24日
各自から課題提案⇒三つの提案に絞り込み⇒「橋を描く」⇒比企にある「橋を描く」と決定。
課題の内容を詰める中でに
@具体的内容があるのか Aみんなが楽しめ且つ、出来るのか B材料・道具の入手が容易なのか
C指導者は? D地域性が織り込めるのか E課題の意義が存在するのか F歴史的な話題
G広く呼びかける力等と魅力が備わっているのか等
反問も併せ検討した結果、“絵”で表現する。次いで、人と古くから関わるものとしては、“橋”を
モチーフに絞り込み、地域性を強調する意味で郷土の橋として、「比企の橋を描く」との大枠が漸次
選定された。
これで、目標とする旗印がほぼ決まる。
U・各班員の学習活動;4月24日〜6月3日
主として各人の学習活動が中心となります。ところが、各自が選んだ”橋“の姿をキャンバスに或いは画用
紙に移し、私達の思いをどの様に表現出来るのかの「難題」にぶち当たりました。
「難問解決」にあたって、絵の指導を受けることと、候補に挙がっている橋の現地調査を実施した。
@ 講師による描画技術の授業を3回受ける。
この指導は、基礎的な技法・構図等を、効率よく話して頂き
ました。課題の“橋”についは、具体的に指摘・アドバイスを受
けました。結果、一段と上達した様な気がしました? でも先生
からは、「学習日を重ねる毎に確実に向上している。また、短時
間に良くここまで頑張り仕上げたね。」との言葉を頂き、苦労も
忘れさせる一場面もありました。
A橋の現地調査
各員が描く”橋”の姿、歴史等を共有するためには、現地視察が必至との発案に沿い、5月8日に実施しま
した。益々意気を高める学習となりました。
当初は、戸惑い気味だった皆の気持ちも纏まり、同じ方向に向かう様に成り、「比企10選の橋」が決定
しました。
V・「比企10選の橋」の絵の紹介。
「10選の橋」 | コメント | 作者 |
---|---|---|
@ 槻川橋(つきかわはし) | 景勝地嵐山の町名の起源に関わる。 絵は先代1960年頃の橋の写真を、初めて油彩で挑戦しました。 |
瀬田 |
A 滝の鼻橋 | 橋脚がなく、ワーレントラス橋 造形がよく、日本近代土木遺産指定。子供頃の橋の印象を呼び起こす橋。 | 澤田 |
B 玉川橋 | 鉄筋コンクリート造りの開腹 アーチ橋で橋脚が無く、デザインも優れ日本近代土木遺産。 | 家中, 柏葉 |
C 班渓寺橋 | 朱色の欄干と黄色の擬宝珠。班渓寺は木曽義仲義の生誕の地と言われている。 | 加藤 |
D 東上線都幾川橋梁 | 築90年の鉄橋 煉瓦は東京駅の煉瓦と同じの深谷市産。橋脚断面は小判状で積み方はイギリス積みを採用。 | 小川 |
E島田橋 | 時代劇・ドラマの撮影場所に良く使われる。木製だがH形鋼で出来た、近代の構造計算に基づいた橋。 | 会田 高鹿 |
F 吉見橋 | 橋脚が古めかしいわりに新しく1978年の竣工全長約85m・鋼桁橋(10スパン)。日光脇街道です。 | 島村 |
G 荒川水管橋 | 人が渡れない水の橋。ローゼ補鋼形式。 延長1,100mで水管橋では日本最長。 |
千葉 |
H 御成橋 | 徳川家康が鴻巣御殿に滞在中に地元の船大工が、家康のため船で橋を造り便を図った事から家康没後に出来た橋を御成橋と呼んだ。 | 古賀 |
I弁天沼公園の太鼓橋 | 弁天沼公園に掛かる朱色基調の太鼓橋。 | 河野 |
@槻川橋 A滝の鼻橋 B玉川橋 B玉川橋
C班渓寺橋 D東上線都幾川橋梁 E島田橋 E島田橋
F吉見橋 G荒川水管橋 H御成橋 I弁天沼公園・太鼓橋
W・まとめ
普段、気にもせず通って(使って)いる橋ですが、立ち止まり見直してみると、大変重要なものであること
に気づきました。私たちA班は、この度の課題学習を通じて、橋に重ね合わせた想いの絆を、あらためて感じ
合い、強くすることが出来ました。
課題学習活動で学んだこと
・橋 の大きい存在を、この学習で認識。
・橋 の歴史に感動を、土木技術の完成作品に芸術性があること。
・橋 の役割、歴史から表情と思いが見えること。
・皆の力で難問を克服した苦難が懐かしい。今、満足感が漲る。
・連帯感の醸成が、課題克服に力を貸し、得がたい経験をしたこと。
・描写、資料調査、作文、編集と一連の流れに挑戦し、達成感の味を得た喜びは得難い。
・身近のところに,意外と深い課題が存在すること。
・難題だと自分で否定的な制限を決めつけず、挑戦することにより、その先が開けることを知った。
みなさんも、是非、日頃何気なく使用している橋を見直してみるのもよい機会ではありませんか。身近にい
る家族、友人や知人、仲間との絆を、橋に名を借りた繋がりというものを。そして、私たちはこれからもこの
繋がりを大切にし、橋のごとく東松山学園での学友との絆を、いっそう深めて行きたいと思っております。
なお、この度の課題学習におきまして、美術指導の須永先生、東松山学園の小杉専門委員、及び関係して頂
いた方々には、厚く御礼申し上げます。
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